滋賀レイクスターズ AC石橋 ブログ

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Posted by 滋賀咲くブログ.at



25歳の春~完結編~

完結編です。


北海道では、まず両親と話をしました。
母親は本当に大反対で、
「小さい頃、虫も殺せなかったお前が、プロレスラーになんてなれるわけない。
殴られる事に我慢できても、人を殴れるよう人間じゃない」
と言われ、
「どうしてもレスラーになりたいなら勘当する」
とまで言われました。

また、大学時代、国体でいろいろ教えてもらった、
当時札幌大学のヘッドコーチだった内海さん(現JOMOヘッドコーチ)には、
「お前をレスラーにするために東京に行かしたんじゃない。
バスケット選手として日の丸をつけさせるために日本リーグに行かせたんだ」
と怒られて、
「お前がプロレス行くのやめると言うまで、お前をここから返すわけにはいかない」
と大学の教官室に、軽く監禁状態にまでされました。



そのことは、
たくさんのお金をつかめるかもしれない、
有名人になれるかもしれない、
という自分が
「浮かれている」
ということに気づかせてくれたんです。


さらに、大学でバスケットを始めた僕にとっては、自分の母校や北海道の国体チームは育ての親。
特に大学3年時には地元北海道で国体があったこともあり、北海道の協会が僕を全面的にバックアップしてくれた・・・
北海道の大学から全日本選手を、石橋に日の丸を背負わせるんだと情熱を持って指導、協力してくれた多くの方々・・・
そして期待してくれている元チームメイトや、コートで戦った選手たち・・・・


そんな人たちの熱い思いや期待を裏切ってまで、プロレスというものに情熱を燃やせるだろうか・・・
プロレスというもの自体より、それを取り巻くことの方に憧れを抱いているのではないだろうか・・・
日本代表になるという夢をまだ成し遂げられもしないで、一流のレスラーなんかになれるだろうか・・・


答え自ずと出ました。
いや最初から決まっていたのかもしれません。



東京に帰って、またバスケ選手として日本代表を目指すことを心に決めました。



小鉄さんには本当に申し訳なかったんですが、
「僕にはまだバスケットでやり残したことがあるんです。」
と伝えると、

「本当に残念だが仕方ない。バスケットがんばってくれ。」
と快く言っていただきました。





そのシーズン僕は故障もなく、活躍できて、
チームは日本リーグのファイナルまで進出することができました。

残念ながらファイナルでは、現アルビの長谷川選手、エベッサHC天日さん(選手)のいた松下電器に敗れ、
優勝することはできませんでしたが、
僕自身はシーズン後、全日本チームに選出されました。
ちなみにこのときの全日本のヘッドコーチは、現bjリーグコミッッショナーの河内さんです。


夢は達成されましたが、このことは僕にさらなるバスケの魅力を教えてくれて、
ずっとバスケットで生きていこうという意志を植えつけてくれました。

あの時プロレスに行ってたら・・・たしかに今でも思うことはあります。
でも情熱を持って毎日暮らせていたか?
と思うと疑問が残るんです。


レイクスを強くすること、滋賀にバスケを広めること、日本のバスケをメジャーにすること、
たくさんの夢が持てるこの仕事が一番僕に向いてるんだと思います。


一方、新日本プロレスは、僕がデビューする予定だった1月4日から、2年後の1月4日。
あの小川直也が柔道から転向してデビューしました。

もしあの時レスラーになる判断をしていたら、
「ハッスル・ハッスル」
とやっていたのは僕だったかもしれませんね。

今となっては大切な思い出で僕の一番の自慢話です。

長く読んでいただいてありがとうございました。



Posted by 滋賀レイクスターズ AC石橋.at 2009年11月19日23:35



レスニョロよ~(ガララニョロロ)

今回もたくさんのコメントありがとうございます。


あさこさん、草津もよく行きますよ。イオンとかドンキホーテとかね。見かけたら声かけてくださいね。近くにコートがあったら1ON1でもしましょうか?

ちいさん、今日、内海さんが出てきますよ。清美さんにも本当にお世話になりました。よくご飯食べに連れて行ってもらったりしましたよ。大好きな先輩でしたね。酔っ払った時の秋田弁もとっても楽しかった思い出がありますよ。

まなさん、スラムダンクは絶対に読んだ方がいいですよ。もちろんストーリーも感動しますが、あの漫画の中には試合や練習にどうやって挑むかっていう、メンタルトレーニングの要素も含まれてますからね。僕は何回も読みましたよ。「北斗の拳」ほどではないですけど・・・

もりたのぱんださん、素質というか、体があったんですよね。本当にスターにしようと思ったのかどうかは分かりませんけどね。バスケは本当に格闘技です。試合後も練習後も選手達は、あざだらけですよ。僕の腕もいつも傷だらけでした。

ともちゃんさん、はじめまして。そして読んでいただいてありがとうございます。スーパー銭湯とかいくと、「プロレスラー?」ってよく言われますよ。僕は全然出来た人間なんかじゃありませんよ。最近の若い選手のほうが、よっぽどしっかりしてたりしますからね。いい試合、熱い試合をすることが目標です。もし冷めた試合が見えたらそくお叱りのコメントくださいね。

えいちゃんさん、すぐ更新しますから、見てくださいね。でもそんなどんでん返しってわけでもないですけどね。

イクコさん、本当に心が揺らぎましたね。結構知ってる人は知ってたみたいで、「プロレスにいかないで下さい」ってファンレターもらったりもしたんですよ。続きはこのあと更新しますからみてくださいね。試合は土曜日に行く予定です。

狛犬さん、ブロディーの「キングコングニードロップ」大好きでした。中学の時は紐みたいなものがあったら、振り回して「アウ!アウ!アウ!アウ!」って叫んでました・・・亡くなったときは本当に寂しかったです。またあのコンビみたいなぁ~

POPOさん、このあとすぐです。見てくださいね。プロレス界に行っても成功したかどうかは微妙だったと思いますけどね。

☆ちか☆さん、体は完全に僕の方が大きかったですね。たぶん猪木さんは186~7cmだと思いますよ。でも存在感には圧倒されました。プロレスは鍛え上げられた体をぶつけ合う芸術・・・いい言葉ですよね。

伊地田さん、そうかもしれませんね。まだ付き合う前っていう感じでしたけどね。でもお見合いとかしたことないですけど、お見合い写真に僕が写ってたら怖いですよね。即断られそうです。。。

リズムちゃん、本当にバスケ以上にプロレスに情熱を燃やせたかどうか?そこが一番肝心な点でしたよ。有名人は結構会った事ある方だと思います。柳葉さんとは飲んだことがありましたよ。

るーさん、説教というか勧誘でしたけど・・・実はあまり要点のつかめない話でした。。。レイクスは今週は試合がないのでみんな治療に重点をおいています。来週はヘルシーなレイクスになると思いますよ。観戦のポイントはゾーンディフェンスになりそうな予感がします。

まさよめさん、才能っていうよりも肉体ですね。素敵かどうかは微妙ですが・・・ターニングポイントはたくさんありますが、身長が2m超えたときに平凡な人生を送ることはとっても辛いことになると認識しましたよ。でも普通の人になりたいっていう願望は今でも持ってます。


Posted by 滋賀レイクスターズ AC石橋.at 2009年11月19日22:39



25歳の春~大御所編~

昨日の続きです。


ぐらぐら気持ちがゆれている僕に対して、
小鉄さんは猛烈にアプローチをかけてきます。

愛車のキャデラックで迎えに来てもらって、食事に連れて行ってもらったり、
あるときは新日本プロレスの道場にも連れて行かれました。

そこでは、ヒンズースクワットや腕立てなどの軽いトレーニングも行い、
リングの上では受身の練習や、
頭を下にしてトップロープに足をかけて首を鍛えるトレーニングも行いました。

ちょうどレスラーの皆さんは遠征中で、
道場にはリハビリ中だというレスラーが一人しかいませんでした。

その人と軽いスパーリングまでやりました。
スパーリングといっても僕が四つんばいになってただ亀みたいに防御して
そのレスラーの方が僕を攻めるというものでした。

結構我慢して相手も攻めあぐんでいたようでしたが、
唯一床から浮いていた足首をもたれてひっくり返されてしまいました。

さすがですね。そのレスラーは今ではすっかり有名になった中西学さんでした。
今考えるとすごいことですよね。

さらに小鉄さんは僕に合わせたい人がいると言って、
永田町の議員会館に向かいました。

そうです。


当時スポーツ平和党参議院議員だったアントニオ猪木さんです。


身長はさほど大きく思えませんでしたが、
その大きな上半身と強烈なオーラが非常に大きく感じさせる方でした。

猪木さんも小鉄さん同様、世界にいっても見劣りしない体を持ったレスラーを新日本プロレスは必要としていると、
1時間半ぐらい説得されました。

あの猪木さんに1対1で説得されたんですよ。
そこでは返事はしなかったものの、
僕は完全に舞い上がってしまいました。

さらに小鉄さんはもうデビュー戦の日も決めてあるというのです。
当時毎年恒例だった1月4日の東京ドームで試合をしてもらうつもりだとまで言われたのです。

僕はもう8割方レスラーになろうと心に決め、
親、恩師たちに許しをもらおうと北海道に飛んだのです。


続きは次の更新で。



Posted by 滋賀レイクスターズ AC石橋.at 2009年11月19日00:05