バシ君!!
これも富山時代のお話です。
教えていた高校男子のチーム。
その中に高校からバスケを始めた、田村君という選手がいました。
運動能力が高かったんですが、
とってもシャイな性格と体育会系の部活に入るのも初めてだったので、
顧問の先生や、コーチの僕とも、はい、か、いいえ、
ぐらいしか会話をしたことがありませんでした。
ある日の練習でのこと、
100本シューティングをやっていました。
体育館にある黒板に、一人一人名前を書いて本数を記入していました。
僕が書いたり、マネージャーが書いたりしていたんですが・・・
どうやら田村君の数字を、僕が間違ってとっても低く書いたらしく、
それに気づかない僕は田村君に
「タム(田村君)、なんだよこの数字、低すぎるよ」
と言うと、
無口な田村君は、緊張して、ちょっと焦って、口ごもってこう言いました。
「いやぁ~それはバシ君が書いた・・・・」
僕は大爆笑してしまいました。
「バ、バ、バシ君???」
コーチに向かってバシ君って!!!
喋りなれてない彼が、つい言ってしまったんでしょうね。
彼の性格を知ってるだけに、完全に僕のツボに入ってしまいました。
富山でHCをしている時も、選手達は「バシ君」って呼んでたみたいですけどね。
でも僕は好きですよ。そう呼ばれるの。。。
こんどは会場で
「バシく~~ん」
と声かけてくださいね。