アメリカン・ジョーク
これも復活ネタですが、読んでくださいね。
昔、ジャパン・エナジーに所属していた時、
アレックスという選手と一緒にプレイしたことがあります。
元フェニックスサンズの選手でものすごく気さくな白人でした。
初めて日本に来て、
会社が用意した、彼がこれから住むマンションに連れて行ったときのことです。
そこは世田谷の閑静な住宅街の中にありました。
周りにそんなに建物もなく静かないいところでした。
ただ一つ難点は、ものすごく近くにお墓がたくさんあって、
それが窓からいくつも見える場所だということだったんです。
当時のマネージャーは突っ込まれたらどうしようと内心ヒヤヒヤでした。
案の定アレックスは窓から外を見ながらマネージャーに質問しました。
「清水(マネ)、あれはいったいなんなんだ」
アメリカ人の彼はもちろん日本のお墓なんて見たこともありません。
清水マネはどうしようと思ったのですが、
ここで隠してもしょうがない、いずれわかることだと意を決して言いました。
「あれは日本のお墓で、あそこは墓地です。」
アレックスは難しい顔をしてちょっと考えて間をおいて
「・・・わかった。夜はあいつらと楽しくやるよ」
ですって、
こんなところに住めるか、変えてくれと言われるんじゃないかと思っていた清水はホッとして、
こいついい奴だなと思ったそうです。
まさにアメリカン・ジョークですよね。
日本人ではパッと出てこない言葉です。
アレックスは他にも楽しいことをいっぱいやってくれました。
ただ残念なことにここでは書けないエピソードばっかりなんですよね。
アレックス元気かな。会いたいな。